昨日は父親とズームによる面会。
この日は結構冴えていた。
「外出も出来ないし、毎日退屈なのでは?」と私が聞いたところ、
「楽しみというのは自分で探すものだ。自分は折り紙もやっているし退屈などではない!」
と、何やら語っていた。
父親はもともと顎が長い人なのだけれど、加齢のためか最近益々顎が長くなってきている。パソコン画面に映る姿も、とても顎が長い。その顎を見て、父親は、
「むかしむかし。a long time ago じゃないけれど、これが本当の long 顎 だ!」
と、ひとりで洒落を言い、わはわはと笑っていた。
内緒にしていた、悦ちゃんが死んでしまったことも知っていた。
「誰から聞いたの?」と問うと、
「jasmine ちゃんの弟から聞いた」とのこと。
うーん。私の名前はすぐに出てくるけれど、弟の名前はなかなか出てこない。
この日は、森沢さんからの新高梨が届いた。
赤ちゃんの頭ほどもある大きな梨が7個。
ありがたいけれど一人で食べるのも勿体ないかな。
翌日、お隣のおじさまとゴミ収集所でばったり会ったので、一個差し上げた。
「お母さまのご仏前にどうぞ」と。
お彼岸だものね。
おじさまはたかちゃんのことを知っていて、
「こういっちゃなんだけれど、ちょっと神経質そうな人だった」と言っていた。
たかちゃんと祖父は一緒に診療をしていた、フチなし眼鏡をかけていた、などと色々覚えていた。
私が生まれる1年前にたかちゃんは死んでいる。だから私はたかちゃんを知らない。
写真のたかちゃん、アルバムをきれいに整理して貼っていたたかちゃん。そしておじさんが語るたかちゃん。どんな人だったのだろう。
父親は年が明けるとすぐに91歳になる。
まだ生気が残っているかな。