半世紀以上生きている。
十年ひと昔と言うけれど、その五倍以上の年齢になるわけだから、世間との乖離を感じるのも仕方がないかな、と思う今日この頃。
「老害」の問題なんかも、あれは歳を取って脳機能が衰えたとかだけでなく、ジェネレーションギャップなんじゃないかな、と思う。
だってね。
昔はレストランとか行けば、店員さんが何から何までやってくれるのが当たり前だった。
なのに最近の店員は何だ!というのがその言い分。そしてムカついたから怒るというよりは、「俺が教育してやろう」という発想。本当に何から何までジェネレーションギャップなんだと思う。老年期に差し掛かった私には分かっちゃうのだ。
そもそもレストランへ行くということ自体、昔はハレの行為だった。
呼び出しボタンなんて無かったし。ドリンクバーなんか無かったし。店員さんの数も今よりは多かった。そして店員さんは学生アルバイトだった。中高年ダブルワーク主婦やフリーターなんかじゃなかったと思う。
バーミヤンやサイゼリアなんかに、たまに行くのだけれど、経営が心配になるほど値段が安い。バブル期だったらこの3倍ぐらいの値段だったと思う。
こういう価格破壊を最初にやり出したのはどこなのかな。和民あたりだろうか。丁寧なサービスはそのままで値段は安くみたいなことを始めた。
それで当たって売り上げが伸びのは良いけれど、他社が追従して過当競争になって、みたいな流れだと思う。
もうね。デフレ止まらないよね。
どうすればいいのだろう。
もうちょっと高級なチェーン店を作ってくれないかな。どこか体力のある企業が。いや。そんなんじゃダメか。
よく分からないや。