中学ぐらいになって愕然としたことのひとつは、「この世の中に完璧な人間など只のひとりもいないのではないか?」という事実に気が付いた、ということだ。
学校の教師といえども間違う。それも自分の専門の分野で間違う。
学問や知識の分野でさえそうなのだから、ましてや人間性や道徳的なこととなると、信頼出来ないようなシーンに多々出会った。
そして私は間違いが許せない人間だ。
絶対に許せない。
この気持ちは非常に強い。
死んでお詫びをしろ!とか思ってしまう。
けれどもこんな気持ちは良くないことだと分かっているから、人前ではそれを隠す。あるいは自分自身の気持ちを矯正しようとしている。
「人間だから。誰だって間違えるよね。お互い様だよね」と言ったりする。
それがすごいストレスなのかな、と最近思う。
この世の中のどこかに。
完璧に美しくて
完璧に正しくて
完璧に強くて決して間違えない。
そんな人がいないものかな、と思う。
そんなたったひとりの存在の為にdedicateしたいという欲求がある。
でもね。そんな存在はいない。
賢い猫なんかが少々それに近いかな、とは思うけれど。