覚書 メモ

自分のための備忘録です。

わたしは感謝をしない

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「感謝」という言葉が分からない。

「感謝」という感情が分からない。

取りあえず「有難う」とは言うけれど、でも本当は「有難う」なんて思っていないから、すごく違和感がある。

 

あ。でも「ありがたい」という言葉は好きかな。

元々は「有難し」だよね。なかなかしょっちゅうは起こらないことが起こる。これはとても有難いこと。

私にとってこの場合の「ありがたい」は、あまり人に対しては使わない。たまたま運よく色々なことが奇跡のように上手く働いて、ギリギリ何かを成し遂げられた。災難から逃れられた。そういう場合に使いたい。

もちろんその過程で、様々な人の助けがあったとしても、それは各々に「感謝」するのではなく、何と言うかそのすべてに対し、「ありがたい」と思う。

 

NHKの深読み読書会で井上靖敦煌をやっていて。

 

とてもとても興味深い座談会で、感心してみていたのだけれど、その中で小林恭二という人が、

「現代人は運命というものをあまり考えない。自分の力で何とかなる。周りの力で何とかなると思っている。自分の力より大きな力が外部から働いて、自分の人生が決まるとは思わない。」

と言っていたのだけれど、私にとって「ありがたい」はその外部から働く大きな力のようなもの。それに対する畏怖心はあるかな。

 

えーと。説明が長くなったけれど、だから私は「感謝」はしない、ということ。

特に個人には感謝はしない。

 

相手がお店の人ならお客に丁寧に接するのは当たり前だし、

私自身誰かに親切にすることはあっても、それは私がしたいからするのであって、感謝の言葉を期待していないし、

誰かに親切にすることは功徳を積むことだから、その機会を与えてくれた相手に対し、むしろ親切にしてあげたほうが感謝しろ、と言いたい?